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一軍で通用しない打者の共通点は? 第一条件「怪我をしない」を乗り越えた強打者と支えたコーチの存在

「ライオンズは強くなければいけない」
チームづくりに奔走
栄光と苦悩と激動の20年

選手、監督、フロントとしてライオンズに長く関わってきた渡辺久信氏がチームづくりを振り返る。
2004年に二軍の投手コーチとしてライオンズに復帰してから、GMを務めた2024年までを中心に振り返った書籍『獅子回顧録』(渡辺久信著)から一部抜粋して公開


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二軍でヤマを張る打者は一軍で通用しない
 どんな選手が一軍で通用するのか。怪我に強いことが第一であるが、能力的に見ればいくつかのポイントがある。

 バッターであれば、ストレートに強いことが第一条件。二軍クラスのストレートに差し込まれているようでは、一軍では通用しない。若い選手は変化球に苦労しているイメージがあるかもしれないが、「ストレートに差し込まれたくないから、ミートポイントを前に」と思うことで、ボールになる変化球にクルクル回ってしまう傾向がある。ストレートを打てないことには、次のステップに進めない。近年、得点力が大きく低下している西武打線の課題でもある。

 そのうえで、二軍のときから球種にヤマを張っているバッターは一軍で苦労する。ピッチャーのクセを見破ったり、カウント別の球種傾向を頭に入れたりすることは大事だが、それは一軍で必要な頭脳であって、二軍で磨いてほしいのは「対応力」。ストレート待ちの中で、いかに変化球に対応できるか。この訓練をしていかなければ、さらにレベルが上がる一軍で結果を残すのは難しい。こうした考えは、若い選手に明確に伝えていた。

 ピッチャーは難しい。タイプがあるので、一概に言いにくいところがある。タテ変化が大きいタイプは空振りが取りやすく、スケールの大きなピッチャーになりやすい。今風に言えば、ストレートのホップ成分が高く、低めには落ちる変化球を持っている。シュート系のストレートであるが、今井達也がこの部類に入る。

 ただ、それ以外のタイプがダメなのかと言えば、決してそうではない。汚い回転のストレートでゴロを打ち取れたり、フォークやシンカーなどの特殊球を持っていたりすることで、勝負はできる。近年で言えば、社会人から入ってきた森脇亮介のフォークは一目見たときから、「プロで武器になる」と確信した。


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