西武・高橋光成投手(28)が29日の楽天戦(ベルーナ)で6回4安打無失点で7―1の勝利に貢献。2023年9月10日の日本ハム戦(エスコン)以来、実に21試合、597日ぶりの白星を手にし、2年間続いていた〝負の連続記録〟をついに断ち切った。
【動画】試合終了後、久々の勝ち星に笑顔あふれる西武・高橋光成
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自身の連敗を「13」で止め、チームも今季2度目の3連勝で再び勝率5割に復帰。2年ぶりとなったお立ち台で高橋は「いやー、お待たせしました。すみません…。597日ぶりですね、うれしすぎます」と実感を込めた。西口文也監督(52)は「今日はあまり良くなかったように見えたので、何とか5回までもってくれたらという感じで見ていた」と立ち上がりの不安を口にしつつ「本当に今日は打線が援護してくれたおかげで勝てたと思います。打線の援護がなければね。そこまでもったかどうかというような内容だった」と背番号13の〝後継者〟の投球を厳しく評した。
白星から遠ざかった20試合で高橋が打線から受けた援護はわずか「15点」。最大でも「4点」が2度あっただけで「無援護」は12度を数える、あまりにも孤独な道だった。高橋は四死球が多く攻撃にリズムをつくれなかったこともあれば、7回1失点でも援護がなかったことも…。お互いにかみ合わない終わりなき負の連鎖が続き、打線にますますプレッシャーもかかっていた。
...もっと見る それでも高橋は「(打線には)いつも助けてもらっていますし、僕が今度は助けられるようないい投球をしたい。そうしたらもっともっとチームは強くなると思う。どんどん上を目指してやっていきたい」と前向きな言葉を並べ、大量援護をくれた打線に感謝した。
投手と野手は持ちつ持たれつの関係。いい時もあれば悪い時もある。高橋の場合はあまりにもトンネルが長すぎたが、とうとう出口が見つかったことで、昨季の0勝11敗から反転する可能性もある。
「何をやってもかみ合わなくて、しんどかったですけど、そこから少し光が見えた。これからどんどん自分に流れが来るなというところ、チームにもっと流れを引き寄せられるように。みんなで優勝したい」
どうやっても終止符を打てなかった歴史にチーム一丸で幕を下ろした西武が、一躍台風の目となるかもしれない。
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