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森繁和の回想録
🐉の課題はオフシーズン?
2009年この年は4年目の藤井が開幕スタメンでも起用され、センターのレギュラーポジションを掴もうとしていた。ルーキーイヤーも二番センターで開幕スタメンで起用されたり、もともと落合さんの期待も大きかった選手ではあった。アレックス以来ずっと決まってなかったセンターのポジションがようやく埋まりつつあった。
私もヘッドコーチになる前年で野手をしっかり見ていたわけではないけれど、キャンプでは平田と二人、結構きついことをやらせて鍛えているな、期待されているんだなと思いながら見ていた。
スイッチヒッターなので相手先発ピッチャーの左右に関係なく使えるし足も肩もある。コーチ会議の席でも外野守備コーチの苫篠誠治やバッティングコーチの石嶺が藤井を優先して使おうと話していた記憶もある。
最終的に藤井はこの年、114試合に出場して120安打、ホームラン10 本、15盗塁、打率・299というなかなかの成績を残し、コーチ陣の期待に応えた。このままレギュラーになることを私も落合さんも期待した。だけど残念ながら活躍は続かなかった。
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初めて1年試合に出続けて、どういうオフを過ごすかが大事だったのだが、年明けの合同自主トレを見てガッカリした。
レギュラーを掴もうとしているという自覚を持ってオフを過ごしてきたのだろうか? センターのレギュラー争いはまた白紙に戻ってしまった。藤井は身体能力も高く、使い勝手もあって面白みもある良い選手なのに、オフの過ごし方に甘いところがあったと言わざるを得ない。
これは藤井だけでなく🐉にとっての問題でもある。新しい選手が活躍すると直ぐに地元やメディアが騒いでチヤホヤしてしまうという問題だ。新しい選手が活躍をすれば、オフにサイン会や一日警察署長などのイベント出演依頼や取材対応が多くなる。人気商売なのだからある意味で当然ではあるのだが、いくら若手選手が「もっと練習をしたい」「体を休めたい」と思っていても、球団広報やお世話になっている人から頼まれれば断りづらいものだ。藤井もそうだったのかもしれない。
ファンサービスや選手・球団のプロモーションも大事だが、プロ野球選手にとってオフシーズンに最優先すべきは翌シーズンの準備。その時期に野球以外の仕事が多くなっても、しっかり調整はしなければいけない。野球以外のことで忙しくしている様子を私と落合さんも知っているから、合同自主トレやキャンプでその選手を見る目は当然厳しくなる。選手も分かっているだろうが……。
もちろん本人の自覚が一番なのだが、選手の活躍を期待するのであればこそ、ファンもメディアもあまり選手をチヤホヤせず、球団もオフの仕事もほどほどにしてあげて欲しいなと思う。
これぞ正にド正論‼

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