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>>132 「お友達内閣」で勝てるほどプロは甘くない

 翻って立浪監督である。彼は監督在任期間の3年間、落合英二、片岡篤史という同級生をヘッドコーチに据えた。私に言わせれば、これが間違いのもとだった。

 星野さんや川上さんを見ていけばわかる話だが、友達や仲間を首脳陣に据えると、本音が言えなくなる。勝っているときはいいが、負けが込んできたとき、チームの命運を左右するような状況に陥ったときなどには、星野さんにおける島野さんのような、直言してくれる人でないとヘッドコーチは務まらない。

 この点に対する考え方が、立浪監督は間違っていた。これが仕事だけのつながりの人間関係であれば、はっきりとしたもの言いができる。このケースの場合、2人をつなげているのは友情ではなく、「ビジネスパートナー」であることだ。私の周りでもいたのだが、「仲がいいから」という理由で、友達同士で事業を起こし、数年後にトラブルになって会社は倒産、友人関係も解消されたというケースだ。

 この場合、会社の経営がうまくいっているうちはまだいい。問題は、うまくいかなくなったときである。たとえばAが社長、Bがサポートする役回りをしていた場合、Aの意見よりもBの意見が正しい場合であっても、強く言えないがために、間違った方向に進んでしまい、結果的ににっちもさっちもいかなくなった、なんてことは往々にしてよく聞く話だ。

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