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中田翔が見違える姿で沖縄に現れた。
頬がこけ、お腹がへこみ、足も細くなったのか、ユニホームのズボンもブカブカ。115キロから100キロへ約15キロ以上の減量に成功した中田は、ランチのフリー打撃で、37スイング中、レフトへ4本の柵越えを放った。
実は、ベテランを対象にS班を作り、異例ともいえる6日遅れのキャンプインを許した井上監督が、その大減量の“仕掛け人”だった。
「昨年の後半は、ほぼ2軍で過ごしていたので僕が言ったんですよ。『(体重を)絞ってみろ。絞ったら、前の光輝いていたバッティングができるかもしれない』と」
中田は、2023年オフに巨人との残り2年あった契約を自ら放棄できるオプトアウトの権利を行使して自由契約となり、中日と2年契約を結んだ。立浪和義監督は、開幕から「4番・一塁」でスタメン起用。3、4月には打率.283、2本塁打、12打点、OPS.707と、4番にふさわしい働きで、一時的に首位に立った開幕ダッシュの成功に貢献した。しかし、5月15日の阪神戦で自打球を当てた左足をかばったことで右足太腿に肉離れを起こして登録を抹消され、この時は、すぐに復帰したが、今度は腰を痛めて6月26日に再び登録抹消となり復帰まで1か月ほど時間がかかった。
さらに8月9日に再び腰の負傷で3度目の離脱となると、シーズンの最後まで1軍に戻ることができなかった。当時2軍監督だった井上監督が、中田と向き合ったのは、この夏以降の2か月強の間。結局、中田の出場は、62試合に留まり、打率.217、4本塁打、21打点の不甲斐ない成績に終わった。
「ああ見えて繊細なんですよ。復活するためにバッティングフォームを自分で研究して、“これじゃあだめだ”とぶつぶつ言っている。僕は“ああせい、こうせい”と言うつもりはさらさらなかった。中田翔自身が、あと何年、野球をやろうと思っているのかわからないが、彼の走る姿や、守備で横に動く姿を見て、『今のままじゃ、ここ何年も野球ができるとは思わんぞ。今の体じゃ、膝や腰に負担がくる。走塁や、守備で動きが悪い理由は、そういうところだろう。ならば、絞ってみろよ』と話をしたんです」
体重を増やせばパワーにつながるが、一方で足腰への負担が増して故障のリスクは高まる。しかも中田はそこに故障歴がある。中田の年齢を考えると、打撃スキルはあるのだから、まずはリスクを減らすべきだろう。井上監督の減量指令は理にかなっている。
井上監督は自らの助言に沿い、15キロの減量に成功した中田の姿に満足気だ。
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