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大野雄大投手(36)が5日、阪神とのオープン戦(甲子園)に3番手で登板し、3イニングを2安打、無失点に抑え、開幕ローテーション入りに一歩前進した。冷え込む中でのマウンドになったが、最速は146キロを計測し直球で打者を押し込む場面も目立った。7―4の勝利を締めくくり、昨季苦しんだ左腕に光が差してきた。

◇   ◇

 大野の名前がコールされるころ、甲子園の雲は分厚さを増し、一気に気温は下がっていった。それでもいつもどおりアンダーシャツは半袖。「恥ずかしかったです。相手チームを見渡しても誰もいないし」。苦笑いしながらマウンドでの最初の心象風景を振り返る。なんとも大野らしいが、すぐにスイッチが入った。

 「マウンドに上がったら寒さも感じなかった」。今年37歳の沢村賞左腕は燃えていた。どれだけ寒かろうと常に半袖でフル回転していたかつての助っ人バルデスよろしく全力で腕を振った。

 7回の先頭は4番森下。直球を3つ続けて遊飛に仕留めると、続く小幡にはこの日最速146キロの直球で追い込み、最後は外角カットで見逃し三振。井上を歩かせたが、井坪を直球で右飛に。8回は2死一、三塁から原口の飛球を右翼尾田がジャンピングキャッチ。「あれがなければ失点していた。助けられました」。好守に感謝しつつ、9回は三者凡退に退け3イニングを2安打無失点。直球に威力が戻ってきていることを印象づけた。
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