◇渋谷真コラム・龍の背に乗って
福岡遠征は1勝1敗。現役時代は打ちまくった「庭」ではあるが、試合後の松中打撃統括コーチは明るかった。
「選手がきのうの反省をしてくれて、逆方向にいい打球を打ってくれたし、チャンスもつくった。良かったんじゃないでしょうか」
18日は6イニング完全投球のモイネロに「88点」と不満げに言われる屈辱の零敗。試合後に野手ミーティングを招集した。一夜明け、6安打とはいえ2得点で逃げ切った。「本番モード」と位置付けた以上、勝利こそが最大の目標なのだ。
長年の宿願である得点力アップ。平成の三冠王は、昨秋のコーチ就任後にマスコットバットの使用を促した。平成からプロ野球を見てきた僕たちからすれば「持っているのが当たり前」のアイテムは、気が付けば「使ったことありません」という選手が増えていた。いわく「振る力をつけるため」現役時代に使用した1キロを推奨した。「振る力」をつけるなら、重い物。以前なら誰も疑わなかった考えだが、近年は「あえて軽い物を振る」という理論が出てきている。
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