節目の通算50勝で竜の鬼門を突破した。昨季、チームは甲子園で1勝もできず、引き分けを挟んで11連敗中だった。前夜も勝ち、勢いに乗る阪神打線に立ちふさがったのは松葉貴大だった。
「全体的にボールを低めに集められていて、調子はよかった。それが結果に結びついてくれてよかったです」
4回まで毎回走者を出しながらも無失点。3―0の5回に1死から連打などで2死一、三塁とされ、中野の適時打で1点を失った。なおも一、三塁で打席には佐藤輝。ピンチで中軸を迎えても「自分のボールは投げられていた」と自分を見失わず、追い込んでからスプリットで空振り三振に仕留めた。今季最多の109球を投げ、7イニングを8安打、6奪三振で1失点。今季は3試合目の登板で早くも2勝目を挙げた。
同い年で、オリックスで同僚だった阪神・西勇とはプロ3度目の直接対決。過去2度はどちらも勝ち星が付かない痛み分けで終わっていた。5回途中で降板した西勇に投げ勝ち「投げ合いながら感じるものがあった。投げ勝ててよかった」と喜びもひとしお。プロ13年目で到達した50勝の節目に「(3月29日に達成した)通算1000投球回と50勝は今年、絶対クリアしたいと思っていた。いい流れが来ているのかな」とはにかんだ。
甲子園での勝ち星はプロ1年目の2013年5月15日以来、実に12年ぶり。「甲子園の雰囲気が球場で一番好き。芝生がきれいに手入れされていて音楽の鳴り響き方もいい」。兵庫出身なだけに幼い頃から阪神ファン。同じ関西のオリックス時代には「阪神さん、いいな」と憧れて応援もしていた。
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