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断ち切れない“幻の本塁打”への思いも、ショッキングな主力の離脱も、新3番が振り払った。28日のヤクルト戦(神宮)で快勝。井上一樹監督(53)が不動の1番から3番に据えた岡林勇希外野手(23)の起用が大当たり。右膝のけがから復帰したばかりの福永裕基内野手(28)が左手関節の骨折で離脱した中、貴重な先制打を含む2安打1打点。チームの連敗を「2」で止め、20勝到達に貢献した。
悔しすぎる前夜の悪夢もチームの非常事態も一振りで救った。0―0のまま迎えた6回だ。先発投手・三浦と2番・田中の安打で1死一、三塁と好機をつくり打席には岡林勇希。「ミッキー(田中)がつないでくれた。犠飛でもいいから何とか点をと思っていた」。先制点を挙げるべくバットを握って打席に立った。
カウント1―1から低めのフォークにうまく反応。最後は右手一本になりながら右翼線へ持っていくと、相手守備の連係ミスもあって一気に走者2人が生還した。2点を先制する適時二塁打で嫌な空気を払拭(ふっしょく)した。
今季から就任した井上監督からリードオフマンに指名され、開幕から前日まですべて「1番」でスタメン出場。ただこの日は自身2年ぶりとなる「3番」に名を連ねた。井上監督はその意図を「ちょっと何か変化を入れなきゃいけないというところで、バヤシ(岡林)、バヤシ(上林)をひっくり返した」と説明。本人は「どこの打順でもやることは変わらない」と言いながらも、しっかり中軸として得点圏で結果を出した。
27日は8回に川越が右翼ポール際へ本塁打性の当たりを放つもファウル判定。リプレー検証でも覆らずに”逆転2ラン”は幻となり1点差で敗れた。そしてこの日は幻になったことで引き起こされた福永の負傷による左手骨折が判明した。「きのうはああいう負け方してちょっと後味悪かった。その中でもきょうは切り替えて点を取れたというのはあしたにつながる」と胸を張った。
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