21年目のベテラン右腕が踏ん張った。涌井が5回3失点で4勝目。ヤクルト・石川(29勝)に次ぐ歴代単独2位となる交流戦通算28勝目を飾った。
「でも、すぐに抜かれると思うので。上には上がいるので。また来年、石川さんも勝つと思うのでそれに負けないようにいけたらいいなと思います」
記録更新が近づいても代名詞のポーカーフェースは不変だが、内に秘めた闘志がにじむマウンドだった。直球の球速は140キロ台前半。常時150キロ前後を計測する涌井にとって、本調子とはいえない数字だが、そのストレートで押した。2回先頭・杉本を直球で捕飛、続く頓宮には全球直球勝負。フルカウントからの6球目、高め143キロで二飛に仕留め、力でねじ伏せた。
こだわりの直球。何度も繰り返してきた言葉は「まだまだ球速は出ると思っている。徐々に上がっていければ」。21日に39歳になる右腕が、さらに進化を目指す象徴だった。
この日、主催試合の観客動員数が100万人を突破。楽天時代だった21年4月2日以来となる自身4年ぶりの“オリ斬り”でチームの連敗を3で止める“御礼投球”。井上監督は「もうちょっと引っ張れたけど、ちょっとお疲れ気味かなというのも見受けられたので。いい球もありました」と及第点を与えた。
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