上林誠知外野手(30)が、苦しい状況にあるチームを救ってみせる。3位・DeNAに3連敗し、その差は5ゲーム。シーズン残りは35試合で、負けられない戦いが続くなか、「20本塁打・20盗塁」を射程圏内に捉えている。すでに20盗塁に到達しており、20本塁打まではあと6本。達成すれば、球団では1969年の高木守道さん(24本塁打、20盗塁)以来、2人目となる。19日からは首位・阪神と京セラドーム大阪で2連戦。そのバットで嫌な流れを断ち切りたい。
シーズン20本塁打・20盗塁。「打って走れる」選手の勲章は、今の上林にとって十分に現実味のある数字だ。「まずは15本にならないことには次に進まない。一つ一つ積み重ねていって、20本という数字に届けばいいかなと思います」
球団史を見ると、1969年に高木守道さんが24本塁打・20盗塁を記録したのが最後で、半世紀以上も達成者がいないのが現状だ。NPB全体を見渡しても、2019年シーズンに鈴木誠也(当時広島)、山田哲人(ヤクルト)、外崎修汰(西武)の3選手が到達したのが最後。長らく遠ざかっているが、十分に可能性がある。
状態の良さをアーチで示したのが、15日からのDeNA3連戦(バンテリンドームナゴヤ)。同一カード3連敗を喫したものの、自身は初戦に一時勝ち越しとなる13号ソロ、3戦目には同点に追い付く14号ソロを放った。「タイミングがうまく取れて、前でさばけているときは良い感じの打球が打てている。(DeNA戦での)ホームランはそれができていたと思う。自分の形でしっかり打てれば、飛距離も十分出るので」。これまでのシーズンで何度も口にしてきた「タイミング」が、まさに合っている。「力まずに打てるかどうか。どうしても力みが生まれると、ファウルになってしまう。打席では力まないことを今は一番意識しています」。自身のキャリアハイは、ソフトバンク時代の2018年に記録した22本。それ以来となる量産ペースを見せている。
目標にしてきた20盗塁もDeNA2戦目で達成し、盗塁数はすでにキャリアハイを更新中。竜移籍2年目で30歳になった今、初めての20発・20盗塁が見えてきた。「高木守道さんが到達されて以来なんですよね。もちろん届けばいいですけど、まずは15本、20盗塁。目の前の1本です」
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