◇12日 交流戦 楽天4―0竜(楽天モバイルパーク宮城)
12日、「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦(楽天モバイル)で0―4の零封負けを喫し、連勝が5でストップ。球団初の交流戦6連勝はならず、勝率5割復帰を逃した。13日からは好投手との対戦が予想される西武3連戦(ベルーナドーム)で、その先陣を切るのが金丸夢斗投手(22)。プロ初勝利が懸かるドラフト1位ルーキー左腕の快投で、再び連勝街道を目指す。
どらポジ指揮官はバスに乗り込む前に口を開いた。「きょうはなし…、というわけにはいかんな」。井上監督は立ち止まった。試合を振り返り、2軍で2発打った細川の昇格がまだ先だと明かし、最後は11日のゲームで左肘脱臼になった高橋周の話題に触れた。
「周がいたら助かるけど、いない中でどうやってやるか。内野手にとってはチャンスが広がる。シュウがいなくなって、シューンとしているわけにもいかんやろ?」。努めて明るく振る舞った。
先発・三浦は6回途中2失点。3回に下位打線で得点機をつくられ、1番・村林に先制右前打を許す。その後はボークあり、2連続与四球あり。1死満塁をなんとかしのいだ。6回に追加点を許し、ピンチを招いてスイッチした。
...もっと見る 打線は40歳右腕の楽天・岸に7イニング無失点に抑えられた。直近2登板は攻略していたが、通算では10個目の白星を献上した。ブルペン陣にも封じられて8試合ぶり今季13度目の零封負けとなった。
確かに勝率5割チャレンジは逃した。とはいえジタバタしない。右太もも裏の肉離れで復帰3戦目の細川が2軍で2本塁打を放った映像はチェックしている。昇格はまだ。この日は指名打者での出場。走攻守での準備が整ってから1軍に呼ぶ。
「ケガの場所は違えど、(復帰すぐに左手首骨折で手術した)福永のようなことがあったら嫌。慎重にいきたい」。高橋周の代わりに2年目のドラフト2位・津田を呼んだ。終盤、遊撃に就かせた。振り返れば、背番号27は沖縄キャンプ1軍北谷組。戦力になるか見極められるのも5割付近へ舞い戻ったからにほかならない。
チームは13日、移動ゲーム。ベルーナドームでパ・リーグ2位の西武と戦う。「西武さんは調子がいい。もう一回、気持ちを引き締めたい」と井上監督は切り替えた。
先発はドラ1左腕・金丸。5度目の初勝利チャレンジ。左腕は西武に在籍経験のある涌井にアドバイスを求めている。「マウンドが低いのと虫には気をつけろと言われました」。イメージを膨らませて都内へ移動した。
高橋周の離脱ショックを引きずっていられない。チームを次々襲うけが人のアクシデントも、ベルーナの虫という”刺客”にも動じることなく、5割、そして貯金を目指す。
by🐟