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コーチから丸刈り指令→上回るスキンヘッドで監督室へ

 しかし、結果は今ひとつだった。開幕3戦目の4月7日の広島戦(広島)に先発したが、2回2/3、2失点で降板。中5日で先発の4月13日のヤクルト戦(ナゴヤ球場)では池山隆寛内野手と古田敦也捕手に一発を浴びるなど5回3失点で敗戦投手になった。4月20日の横浜戦(横浜)と4月28日の広島戦(ナゴヤ球場)にも先発したが、いずれも6回途中でKOされた。4月は0勝1敗、防御率5.60に終わり、中継ぎに回ることになった。

 5月1日の巨人戦(ナゴヤ球場)、内角球を巡って山崎武司外野手と巨人のバルビーノ・ガルベス投手の乱闘劇(両者退場処分)が起きた後の0-6の6回から野口氏は3番手でマウンドに上がった。しかし、3回3失点と追加点を許して交代。試合後、2軍落ちが決まった。そして早川コーチからは丸刈りにするように言われたという。「たぶん、早川さんが気を利かせて、ですよ。そういう行動をすると監督は意気に感じてくれる。そこまで計算されていたと思います」。

 もっとも、野口氏はその“上”を行った。「その日、寮に帰って、自分の部屋から陽の当たらない部屋に深夜2時までかかって引っ越して、次の日、理容室に行って、丸坊主にするけど、いいや剃っちゃえって、全部剃って球場に行きました」。スキンヘッドで野口氏は監督室に向かった。「監督は笑っていました。『2軍に行ってきます』と挨拶したら『行ってこい』って感じだったと思います」。怒られることも何もなかった。

 それも含めて野口氏は当時の2人の投手コーチに感謝する。「早川さんにせよ、小松さんにせよ、何かあったら、星野監督より先に僕を怒って、監督に怒られる“被害”を最小限にしてくれたと思います。コーチが早めにガーッと怒鳴ったりとかしたら、監督はそれ以上言わない。(怒りが)沸騰する前におさまるってことでね。そういうことでコーチにはご迷惑をかけていたと思う。小松さんは何回も僕のために監督に謝りに行ってくれたそうですしね」。
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